ABOUT THE ARTIST

作家紹介

作家のポートレート

Artist Profile

山田 津軽子

Tsugako Yamada

出身
青森県弘前市
活動拠点
青森県弘前市・東京都
師事
津軽こぎん刺し保存会 佐藤美恵子氏
資格
津軽こぎん刺し技能認定1級

青森県弘前市生まれ。祖母がこぎん刺し職人だったこともあり、幼い頃から針と糸に親しんで育つ。 大学卒業後、東京でグラフィックデザイナーとして働くかたわら、 津軽こぎん刺し保存会に入会し本格的に技法を学ぶ。

2018年、こぎん刺し作家として独立。伝統的な模様の美しさを守りながら、 現代の暮らしに馴染む作品制作を続けている。 国内外の展示会に出品するほか、ワークショップの開催や伝統技術の普及活動にも積極的に取り組んでいる。

受賞・展示歴

  • 2019年|青森県伝統工芸展 優秀賞
  • 2020年|東京クラフトフェア 出展
  • 2021年|こぎん刺し作品展(弘前市)個展
  • 2022年|Japan Traditional Crafts Week 参加
  • 2023年|パリ・メゾン・エ・オブジェ 出展
  • 2024年|青森県工芸品コンクール 金賞

制作へのこだわり

MY COMMITMENT

素材へのこだわり

素材の選定

麻布は国内の機屋から仕入れた、目が均一で刺しやすい高品質なものを使用しています。 糸は職人が手染めした天然染料のものを中心に使い、化学染料には頼りません。 素材の良さが作品の美しさに直結すると信じているため、妥協はしません。

模様設計のこだわり

模様の設計

伝統的な模様を忠実に受け継ぎながら、作品の用途や素材のサイズに合わせて 模様の組み合わせや配置を設計します。グラフィックデザイナーとしての経験を活かし、 余白の美しさや視覚的なバランスを大切にした、現代的な感性のデザインを追求しています。

手仕事へのこだわり

ひと針ひと針の丁寧さ

どんな小さな作品も、すべて手作業で仕上げます。針を進める速度より、 針を進める美しさを大切に。布目のずれがないか、糸の張りが均一かを 常に確認しながら制作することで、長く愛用していただける品質を保ちます。

制作工程

PROCESS

STEP 01
デザイン設計の工程

デザイン設計

作品のサイズや用途を決め、使用する模様の組み合わせを方眼紙に書き起こします。 伝統的な「もとこ」(模様の基本単位)を組み合わせながら、 全体のバランスとリズムを考えてデザインを決定します。 この工程に最も時間をかけることが多く、満足いくデザインができるまで何度も書き直します。

STEP 02
布の準備工程

布と糸の準備

麻布を必要なサイズに裁断し、端のほつれ止め処理を施します。 使用する糸は作品のデザインに合わせて色を選び、 適切な長さに切り揃えます。糸は短く切りすぎると結び目が増えて仕上がりが悪くなるため、 経験から最適な長さ(30〜40cm程度)に統一しています。

STEP 03
刺し作業の工程

刺し作業

いよいよ刺す作業に入ります。下から上へ、左から右へと横方向に糸を進めながら、 設計図を参照しつつ布目を数えて刺していきます。 A4サイズ程度の作品で約20〜30時間、大きなバッグになると 50〜80時間かかることもあります。焦らず、集中して、ひと針ずつ丁寧に。

STEP 04
仕立て仕上げの工程

仕立て・仕上げ

刺し終えた布地を形にする仕立ての工程です。バッグであれば縫製し、 ブローチであれば台紙を当て金具を取り付けます。 最後に全体を確認し、糸端の処理や形の整えを行います。 水通しとアイロン仕上げで模様が一層美しく浮かび上がり、完成です。

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